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リオデジャネイロ・サンバカーニバルについて

南米を語る上で絶対に外せないイベント、リオのカーニバル。
数千人規模のチームがそれぞれの演奏、踊り、演出等で競い合い、多くの旅行者を魅了し続けています。

リオデジャネイロカーニバルリオデジャネイロ・サンバカーニバル

元々カーニバルとは、ポルトガルの謝肉祭エントゥルードが植民者によってブラジルに伝わったものです。イースター(キリストの復活祭)までの40日間を禁欲生活の期間として、その期間が始まる前の4日間を開放的なお祭りとしたのがカーニバルの始まりとされています。

ブラジルにおいてのカーニバルは、ポルトガル人たちが持ち込んだキリスト教による儀式(パーティーや仮装したりして祝っていた)と、黒人奴隷たちが元々持っていた土着信仰である、カンドンブレの儀式が融合したものです。リオやサルバドールなど、かつて黒人の輸入港であった都市は現在でも有数のカーニバル開催地として知られています。
キリスト教では伝統的に陰暦(月暦)を使用している為、カーニバルの期間が毎年変わりますが、この時期はリオだけでなく、ブラジルの至る所でカーニバルが行われます。カーニバルは地方によって千差万別で、その中でもリオやサルバドール、レシフェやオリンダのカーニバルが有名です。

サンバの歴史

19世紀末、サンバは当時の首都リオ・デ・ジャネイロに、バイーア地方から多くの黒人奴隷が流入したことをきっかけに誕生しました。
当時、リオではプラッサ・オンゼ(第11広場)という場所に黒人が住み始め、サンバの原型となる踊りや音楽をリオにもたらしました。
彼らは儀式の後などにパーティを開いて、これらの音楽やダンスを披露。
後に伝説の演奏家と呼ばれる人々の多くが、パーティでルンドゥー、マルシャ、ショーロ、マシーシ、バトゥーキ(バトゥカーダ)などを演奏し、そうした環境の中からサンバが生まれました。

初期のカーニバルは白人上流階級のものであり、サンバは警察によって危険視されていました。また1920年代には、サンバは非合法・ごろつきの音楽だと認識されていました。サンバはファベーラ(貧民街)に押し込まれ抑圧されながらも、それでも生き残り、1928年に最初のエスコーラ・ジ・サンバ(「サンバの学校」と訳される共同体。コミュニティセンター的役割も持つ)のデイシャ・ファラールが誕生しました。

リオのエスコーラ・ジ・サンバのパレードは、1932年に新聞社が主催してサンバの曲のコンクールが開催されたことがきっかけで始まりました。1935年には、当時の大統領によりエスコーラにかけられた弾圧が解かれ、黒人もパレードに参加できるようになりました。その後、40年代に政府の民衆政策と観光局の応援を受けて、現在のようなコンテスト形式のサンバ・カーニバルとなりました。

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パレードについて

リオカーニバルの様子

リオカーニバルの様子リオバカーニバルの様子

いわゆる「リオのカーニバル」とは、サンボドロモという巨大な会場で催されるパレード競技会を指します。
ただハメをはずして騒ぐパレードのように誤解されていますが、サンボドロモのそれは6万人のパレード参加者が世界中から集まった、8万人の観客を巻き込んで繰り広げられる熾烈な競技会であり、真剣勝負の場なのです。審査員によって各チームに厳密な採点がなされ、その年の優勝チームが決定します。
通常カーニバルは、土曜日〜火曜日までの4日間に渡り行われます。そのうち、トップグループ(=一軍)の12~14チームが日曜・月曜の2日間に分かれて競い合うのが本選です。初日はオープニングパレードといって二軍が行い、最終日は三軍が行います。各リーグの最下位チームは来年度から降格し、代わって優勝、準優勝のチームが昇格します。各チームは優勝を狙い、このトップグループに残ることに全力を尽くすのです。  
一方、チャンピオンパレードは、本選で上位に入賞したグループが、カーニバルが明けた次の土曜日に、お披露目としてパレードを行うものです。ブラジル経済同様、カーニバルの経済効果も年々その規模を拡大しています。各エスコーラは億単位の賞金を狙い毎年数千万、数億の予算をつぎ込んでパレード本番に臨みます。年に1度、世界各地でカーニバルは開催されますが、ブラジル国民、特にリオ市民のカーニバルにかける情熱は世界一でしょう。

チームの構成

グループの編成についてハイーニャ・ダ・バテリアはパレードの花形

  • ・Porta-Bandeira(ポルタ・バンデイラ):チームの旗を持って行進する女性
  • ・Mestre-Sala(メストリ・サラ):パレードを先導し紹介する男性。ポルタ・バンデイラをエスコートします。
  • ・Bateria(バテリア):様々な打楽器で構成。演奏を受け持ち、エスコーラ(サンバチーム)の"心臓"と称されるポジション。
  • ・Comissão de Frente(コミサン・ヂ・フレンチ):ページェントの司会役でもあり、進行を促すと同時に審査員や観客に自分達のエスコーラを印象付ける役割。
  • ・Rainha da Bateria(ハイーニャ・ダ・バテリア):直訳すると"バテリアの女王"。ダンサーの中から選ばれ、バテリアの真ん前で踊ります。ポジションには他に、マドリーニャ・ダ・バテリア、プリンセーザ・ダ・バテリアなどがあり、こちらも同じく名誉なこととされます。
  • ・Passista(パシスタ):「サンバのダンサー」としてまずイメージされる、露出度の高い衣装を着て羽根を背負った踊り子たち。実際には、パレード全体で1000人以上いる踊り手の中で、あの姿のダンサーはほんの少人数です。パレードの中で唯一、その年のテーマにかかわりなくサンバそのものを表現する存在です。
  • ・Ala(アーラ):衣装と動きでその年のテーマを表現します。一糸乱れぬ動きで観客を魅了する高度な振りが付けられたアーラがあれば、振付のない(観光客でも衣装を買えば参加できる)アーラもあります。
  • ・Ala das Baianas(アーラ・ダス・バイアーナス):サンバを創ったアフリカ系ブラジル人のルーツであるブラジルのバイーア地方に敬意を表して、この名がついています。 エスコーラの中で貢献のあった女性ばかりで構成され、大変名誉あるポジションとされます。スカートを大きく膨らませたドレスとグルグルと回る動きが特徴です。

採点基準

リオカーニバルの衣装リオカーニバルの衣装

  • ・打楽器隊(Bateria)の演奏
  • ・テーマ曲の完成度
  • ・音楽・音響・視覚的要素のハーモニー
  • ・パレードにおける、チーム全員の行進の流れ
  • ・チームのテーマ
  • ・全体的な印象
  • ・山車と装飾(Alegoria)
  • ・衣装(Fantasia)
  • ・パレードを先導する役員(Comissão de Frente)らの時間調整
  • ・旗を持った女性(PORTA-BANDEIRA)とエスコートの男性
  • ・(MESTRE-SALA)の踊りと調和

開場について

トップチームが競い合うメインのパレードは、リオ市中心部にある専用会場、サンボドロモで開催されます。
この8万人収容の巨大スタジアムは、世界的に有名なブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤーによって設計され、1984年に完成しました。2016年のリオ・デ・ジャネイロオリンピックでは、開会式セレモニーの会場としても使用される予定です。

アクセス

会場と街の中心部や海岸部にある主要なホテルを結ぶ、専用シャトルがおススメです。
地下鉄は最寄の駅(プラサ・オンゼ、またはセントラル)から会場まで徒歩30分程度かかり、タクシーは渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。カーニバルの開場時間は17:00です 。自由席を予約した場合は早めに会場入りし、座席を確保された方が良いでしょう。

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