「世界でもっとも平らな場所」は世界でもっとも高い位置にある塩湖です。
高山病にも注意して、一生の思い出になる旅行にしましょう!
高山病は気圧が低く酸素の薄い場所にいることで体が低酸素状態になりいろいろな症状(特に呼吸困難、動悸、頭痛、吐き気、嘔吐など)がおきる状態をいいます。
高山病を防ぐにはゆっくりと徐々に高所に順応させながら登り、苦しくなったら酸素吸入を して無理をしないことです。症状がひどいまたは、持続する時は少し(300m~500m)でも下山し気圧を上げると楽になります。
ダイアモックスを内服することによって脳浮腫、肺水腫などの生命にかかわる重篤な症状の悪化を予防できます。
1. 高山病の予防薬 ダイナモックス(トラベルクリニックで処方箋を頼んでください。副作用に手足のしびれや利尿作用があります)
2. 甘いものをよく摂る
3. 水分を多く摂る
4. 食事は控えめにする
5. 頑張りすぎない(無理して荷物を持ったりせず、ガイドや運転手に持ってもらいましょう)
6. 階段の登りは1段づつ
7. コカ茶を飲む(古来より地元の人々はコカ茶を飲んで高山病に対応しています)
空気の薄いところに上がったからには呼吸をがんばって空気(酸素)を沢山取り入れたいところです。けれど実際には、呼吸の中枢(延髄にあります)が答えてくれずさぼっている場合が多い(馴化がうまくいかない)。ここぞダイアモックスの出番です。呼吸中枢に刺激を送るのはそのすぐ近くにある炭酸ガスセンサーです。ですから炭酸ガスを適切に吸入するのが実はもっともよい急性高山病の治療法になります(ただ、適切に、というのが難しい)。
ダイアモックスは二酸化炭素を吸入したと同じ効果を延髄の二酸化炭素センサーに及ぼします。そして知らず知らずのうちに呼吸を刺激するのです。日本登山医学界より
ダイアモックスが有効なのは、ほんの軽い急性高山病の初期だけです。
•高所(2500m以上の場所)に行く一日前より内服開始
•朝、晩1日2回(12時間あけて)、一回半錠(体格の大きい人は一錠)内服
•高所滞在中は毎日内服し、下山後に内服終了する。
•長期滞在(一週間以上)する場合は4~5日間内服し、特に自覚症状もなく高所に順応すれば内服を中止してもよい。(※夜のみ内服を続行することで楽に眠れます)
•ほとんど心配はありませんが、ごく稀に発疹、多尿、手足のしびれがみられることがあります。